相変わらずの毎日で……

　初めて日記サイトなるものを使う。だいたい他人の日記を読むなんて、相当の物好きしかいないだろうと思うのだが、自分だってそのうちの一人なんだから笑えない。やっぱり、インターネット上にのせる以上は、何らかの内容を持たせなければならないのだろうと思うのだが、わざわざ書くほどのこともない。だって、そうだろう。普通に暮らしていて、それほど珍しいことなんて起るもんじゃない。他人にネタとして使えることなんて、そうそう転がっているもんじゃない。でも、それを見つけようってんだから、ご苦労なことだ。きっと、そんなことでもしていかないと、毎日が退屈すぎてやってられないから、こんなことを考えるんだろう。僕も自分が思うより現代人なんだな。
　で、今日の話だが、夕食を食べに近所の珍来へ行ったときのこと。近くで高校生ぐらいのグループが数人で食事をしながら騒いでいたので、僕はラーメンが届くまでの間、耳をダンボにしながら、盗み見をしていた。男女混合グループなのだが、会話はあまり盛り上がっておらず、女性は男性に対して、ですます調で会話をしている。しかも、夏休みの宿題の話や先生の名前が出てくるからどうも同じ学校らしい。ただ、どうもお互いに堅い。してみると、どうもバイト先で知り合った者同士という感じがする。そんなことを考えながら、話を聞いていると、どうもカップルが成立しそうな勢い。みんなしゃべらない人ばかりなものだから、一人の男の子が必死に盛り上げ役として頑張っているのだが、どうしても距離が縮まらない。なんだか知らないが、ラーメンのおいてあるテーブルの上に、目には見えない大きな溝がドーンと横たわっている感じなのだ。そこで、盛り上げ役の彼はいったんトイレに行き、ちょっと小休止をおいた。そして、戻ってくるなり、意中の女の子をいじり始めたのだ。そのネタの振りようは、かなりのものだったが、そのうちにその女の子は乗ってきて、積極的に話すようになり、帰り際には仲良く二人で並んで出ていくまでになっていた。
　う〜ん、ラーメン屋さんで食事をしながらとは、なんという健全な合コンもどき。おじさんの頃には、そんな風なものはなかったぞ、と思いながらも、ちょっとうらやましくもあり、やっぱり田舎よりも都会の方が進んでいるということなのかなぁなどと、ふと自分の高校時代を振り返ってしまった一日であった。（オチが弱いけど、最初だからいいかな？）