どうやら三日坊主は免れたらしい。それは、もしかしたらこのこだわりの一品のお陰かもしれないなどと、ふと思った。
 こだわりの一品とは大きく出すぎてしまった気もするが、早い話がキーボードである。別にこだわっているわけではないのだが、パソコンがVAIOのおしゃれな奴を買ってしまったため、フタ兼キーボードが非常に薄くて使いにくく、ほとんどノートパソコンのそれなので、結局別売りのキーボードを買ってしまったのだ。しかも、昔いっとき流行った「ハッピーハッキングキーボード」。最低限のキーしかなく、ファンクションキーまでも通常の数字のキーに配列するという、ノートパソコン並みにキーを省略したものである。これが昔は矢印キーもなかったのだが、今は矢印キーが付くようになり、少しは使いやすくなったらしいと言うことで、思わず電気街を歩いていて買ってしまったのだ。これがまた懐かしく、キータッチもなかなかいいのだが、今さらながらにファンクションキーがないことが使いにくい。漢字変換をするときに、私はしばしばファンクションキーを使うのであるが、これが、『Fnキー』と数字キーを組み合わせであるために、すんなりといかないのである。
 いや、これは語弊がある。本来、このキーボードが対象としているユーザーレベルからすれば、こんなことは不平を言うべきではないのであろう。しかし、私はどちらかというとへなちょこユーザーなので、そういうところも不便に感じてしまうのだ。
 ただ、このキーボードのお陰で打つのが苦ではなくなっていることも確かで、それはまさに「ハッピーハッキングキーボード」様々と言ったところであろう。
 それと実は、もう一つ懐古趣味の部分がある。わかる人にはわかるが、日本語変換にATOKを使っているのである。これも後から入れたものである。これがまた非常に使いやすい。ただ、どうだろう、往時の面影ほどではなくなってしまった気がする。昔はもっと感激したものである。何しろ、自分が思うように全てがびしっと変換され、使い続けていると学習効果により、より正確な変換をするようになる。それこそがATOKだったはずなのだ。しかし、今やってみると、それほどの思いはない。むしろ、MS−IMEでも十分ではないかと感じさせてくれる。これはやはりマイクロソフトも進歩したと言うことなのだと思うが、なんだか純国産ソフトが負けていってしまったということは、一抹の寂しさを感じる。
 さあ、改めて気分を入れ替えて、明日から頑張っていこう。この日記を書いていれば、もしかしたらATOKも使いやすくなってくるかもしれないし、私のキーボード操作も上達して、ファンクションキーごときでとやかく言わなくなるかもしれないではないか。
 そうだなぁ、そんな風になりたいなぁと思いつつ、中身が薄くなってきた気がする4日目の日記を終わるとしよう。

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