最近の深夜番組

2004年9月21日 TV
 あえてテレビ論を一つ。

 ボクはかなりの”テレビっ子”だ。昔からテレビが大好きで、かなり昔の頃から深夜番組も見ていた。
 でも、ここのところ、パワーのある番組が少ない。企画力で勝負をしてくれる番組が少ない。
 ボクが好きだったのは、今でも知られているものとしては「やっぱりねこが好き」とか、「カノッサの屈辱」。またはあまり知られていないものでは、「IQエンジン」。どれも似たような時期の作品だ。
 これらの共通点は、それほどお金がかかっていないこと。美術さんや衣装さんの負担はあったかもしれないが、コスト的にはあまりかからないこと。それでいて面白いことである。
 最近では、「トリビアの泉」も良かったし、初期の「マネーの虎」も良かった。ただ、「トリビアの泉」はかなりラジオ的だし、「マネーの虎」は出演者の負担が大きく、しかも出演するに値する人を見つけるのが大変だったから、そういう意味では長続きするのは難しい側面があった。
 ボクはあまり知られていない芸能人や、少なくとも今現在は旬とは言えない芸能人を使いながら、その人を輝かせるような企画が好きだ。その芸能人を一躍ときの人に押し上げるような企画。そんな企画を私は深夜番組でやって欲しいのだ。

 最近、私は「水曜どうでしょう」という番組にハマっているが、これもHTBという北海道のローカル局が低予算で作った番組だ。でも、その低予算な中での面白さがある。
 低予算だから面白いというわけではないが、低予算でもできる面白さはある。だから、もっともっとテレビには深夜という時間帯を使って冒険をして欲しい。芸能人に頼らない番組を作って欲しいのだ。
 実は、過去に非常にインパクトを与えてくれた番組がある。名前は忘れたが、その番組では『サイコロが本当に6分の1の確率で出るのか実験する』と称して、本当にサイコロを解説付で映し続けた。ハッキリ言って面白い番組ではなく、すぐに終了したと思うが、あまりにバカバカしいので、強いインパクトだけが残っている。
 こんな話を取り上げたのは他でもない。そんな番組を今作る勇気のあるチャンネルがあるかということを疑問に思ったからである。しかし、かつてのフジテレビは、それをやっていたのである。そして、その中から面白い番組を出てきたのである。
 番組にはスポンサーがいる以上、外したら大変なことになるのはよくわかる。でも、それを恐れずに突き進むパワーを忘れては、面白いものは作れないのではないか。そんな気がする。

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