07月24日付 日刊スポーツの報道「ホリエモン「25時間テレビ」でフジ復帰」へのコメント:

 今回の25時間テレビは、ホリエモンのための25時間テレビだった気がする。
 初日の夜、フジはホリエモンを走らせて、細木数子と対談させることで、まず彼という人物をクローズアップさせた。
 次に、断続的に放送されたWAVEというドラマは、最後から二つ目の回における明石家さんま扮する編成局長の言葉、つまり電波は金儲けのためにあるんじゃないといった発言や、電波は50年にわたって諸先輩方が支えてきたものなんだといった発言により、ホリエモン批判を繰り広げたものと言え、特に最後にチャンネルエイトの占領犯人が、チャンネルエイト内にある株券をよこせと要求したところは、株券だけを盗んだところで換金できないということを知った上で、あえて象徴的に使ったものと考えられる。
 また、意図したか否かは不明だが、細木数子がホリエモンから一緒に仕事をしましょうと言われた際に、携帯サイトでやっていると答えたことと、今回のトリビアの温泉で携帯のアプリによって視聴者の採点を番組内に取り入れ、その評価によって実質的に勝者を決めるシステムにしたことは、インターネットと騒ぐホリエモンに対して、インターネットでなくても携帯を使って独自にサービス提供をすることができるということを示したようにも思われる。
 そして最後の笑福亭鶴瓶の発言は、当然に台本があってしゃべっているのであり、音楽を流すタイミングや、その後のココリコのつっこみなども全てリハーサルまでやっているであろうことを考えると、そこで語られた内容もフジテレビ制作現場の人間のメッセージが込められていると考えられ、それはまたホリエモンという人物に対する、一つの意見として、提示されていたように思う。
 そういう意味では、ホリエモンはフジに復帰はしたが、必ずしも現場に受け入れられているかは不明というべきであり、フジテレビの社風として「面白いことは自らが傷ついてもやる」という芸人的なところがあることを考えると、ホリエモンにもう少しいろいろなことについて熟考することを促しているようにも感じた。

コメント