ISBN:4061824406 新書 高田 崇史 講談社 2005/08/05 ¥840

 QEDシリーズの最新作が出たので、さっそく買ってしまい、昨日一晩かけて一気に読破してしまった。

 内容としては熊野三山の神様の話がメインで、ほとんど熊野の観光案内。一応プラスαとして細かいネタがあり、作者としてはそれでミステリー臭を出そうとしているようなのだが、そちらの方のネタは基本的にはちょっと弱めで、全体としてミステリーとして成立しているかはかなり微妙なところ。だから、今回の話は熊野三山の観光案内と思った方がいいだろう。
 実際、ボクも熊野三山に行ってみたくなったし、そこに出てくる午王誓紙は、思わずインターネットで調べて、見てしまった。だから、結構好きな人はハマると思うし、楽しく読めると思うのだが、ミステリーにこだわる人には、失敗作に見えるかもしれないので要注意と言ったところかな。

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