ISBN:4315517615 大型本 佐藤 勝彦 ニュートンプレス 2005/09 ¥1,995

 相対性理論については何も知らなかったのに、なんとなくだけどわかった気がした。しかも、面白く読めたし、これはおすすめ本かも。

 ただ、時間や空間が絶対ではないってのには驚かされた。人や場所などといった条件によって、時間が長くなったり短くなったりするなんて信じらんない。それに、距離だって伸びたり縮んだりする訳でしょ。なんだか、おかしな話だよね。

 でも、世の中ってそんなものかもしれない。僕は法律の勉強とかもするんだけど、何が正しいかなんて、いろんな人がいろんなことを言うからわかんない。だからこそ、法律学なんてモノがあって、自分の正当性を議論してるんだろうけど、結局はきっとどれも絶対的に、誰にとっても正しいという訳じゃないのよね。きっと相対性理論と同じで、立場によって正しさの尺度は違うし、その「正しさ」自体が人によって全く異なることだってあるんだろう。

 みんな、こういう柔軟な考え方をしてくれれば、世の中に争いなんてなくなるんだろうけど、相対性理論を社会科学にも応用するってのは、相対性理論の考え方が自然科学の世界でもなかなか理解されなかったのと同じことで、やはり難しいことなのかなぁ。

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