02月21日付 CNET Japanの報道「リサイクル店困った 中古家電の販売制限、音楽業界もNO」へのコメント:

 こんな制度があったんだ。知らなかった。なんだか、古い中古製品が売れなくなるんだって。でも、この制度ってすごく疑問。だって、PSEマークってのが付いてるか、付いてないかで変わるらしいんだけど、だいたい付いてたからって何が違うの?制度が始まる前の製品には、当然そんなマークを付けてるわけないから、売れない。でも、制度が始まって以後の製品にはマークが付いてるから、中古でも売れる。基準としてはわかるけど、それがボクたちにとってなんの利益になるって言うんだろう?

 大体さぁ、最近のお役所が考えることって、なんか変なんだよ。某メーカーがよく言われるような、タイマーを中に仕込んでおいて、一定の年数がきたら使えないようにしようとか、妙に使い捨てを奨励しようとしてばっかり。そりゃあ、産業の振興という意味では、ドンドン買って、ドンドン捨ててもらった方がいいのはわかりますよ。でもさぁ、リサイクルとか、環境保護とか、他にもいろいろな問題があるじゃない?それをさしおいて、とりあえず「新しいのを買いなさい。古いのはドンドン捨てましょう」ってのは、あまりに企業寄りじゃありません?

 今回言われている、音楽関係なんて、特にかわいそう。昔のアンプとかが買えなくなるんだって。真空管のヤツとか、こだわっている人には欲しいものだろうけど、もう売買ができないから、捨てるしかない。レコードとかもそうだし、なんかいろんなモノが捨てるしかなくなるみたい。
 でもさぁ、そんなもの、古くたって命には関わらないでしょう?昔のウォークマンとか、CDプレイヤー、MDプレイヤーとかもダメだって言うんだけど、あれにそれほどの安全性とかあります?あと、ゲーム機もだって。昔のファミコンとかもダメらしいよ。でも、あれらの製品の流通を禁止することが本当にボクたちの利益になると言えるのかね。お役人のお利口な頭ではなることになっているらしいけど、ボクの頭では理解できんのよ。

 思うんだけどさぁ、こんな訳のわからない制度が通用するのって、中古家電の販売制限だからじゃないかって思うのよね。こんな零細企業とか、個人事業主みたいのが中心のリサイクル市場が相手だから、できた法律じゃないかと思うの。だって、考えてみてくださいよ。同じやるんだったら、本当はもっと早く似たような制度を導入すべき市場があるじゃないですか。そう、中古車市場ですよ。
 衝突安全性、エアバッグ、ABS。ふと思いついただけだって、こういう明らかな基準があるわけで、こういうのが付いていないのは事故になったときに乗員を守れないわけでしょ。だったら、これらが付いていないもの、一定の基準を満たさないモノを販売禁止にしちゃえば、道路交通における安全性は確実に向上するじゃないですか。それこそ古い音楽機器とか、ゲーム機の流通を禁止するよりも、よっぽど国民の生活における安全性は向上しますよ。でも、きっとそれはできないのよね。だって、さすがにそれをやったら、我らが世界企業のトヨタさんだって黙ってはいないでしょ。自前で中古車市場を確保しちゃってるわけだし、前の車の下取り価格を0円にしなくちゃいけないし。

 なんかなぁ、よくわからんけど、コソッと変な制度を導入していたりするから、頭のいい官僚さんたちは怖いよ。これでマークを付ける団体に大きな利益が流れ込むことになるんだろうし、それがひいては官僚さんたちの天下り先になり、定年後の退職金として2〜3年間理事をやって数千万円とかもらうときの原資になるわけでしょ。それだけのために、コソッと制度を通しちゃって、コソッと誰も見てないホームページと官報にだけ載せて、経過期間とかいって、みんな知らないうちに制度開始。ひどいよなぁ。きっと今から戻すとなると、官僚さんたちが一時的にでも間違えたことになるから、もうこのまま突っ走ることしかできないんだろうけど、せめて対象製品の選択だけでももうちょっと考えて欲しかった。そういう良心を、官僚さんたちにも持って欲しかった。今さらではあるんだけど、ボクはそんな気がしてならない。

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