02月23日付 日刊スポーツの報道「民主永田氏がメール問題で議員辞職の意向」へのコメント:

 やっぱり、そうなったんだ。まあ、そんなとこだろうと思ったけどね。前にも書いたけど、偽造メールなんて簡単に作れるんだよ。しかも、印刷したものならなおさら。みんな知らないのかなぁ。

 たとえば、ある女性がある男性からメールをもらったとする。その内容がたとえビジネスのお堅いメールだったとしても、それをプロポーズのメールに変えて、こんなメールをもらったなんて騒ぐ程度だったら、実は誰でも簡単にできちゃったりする。

 やり方の一例としては、そのメールをメールソフトに付いているエクスポート機能で、eml形式で一通ずつに分けて保存する。そうすると、「○○.eml」っていうファイルができるから、それをメモ帳とか、wordpadとかで開いて、本文部分を消して、そこに自分の好きな文章を書いて上書き保存。そしたら今度はメールソフトのインポート機能を使ってそのファイルを取り込むと、本来はお堅い内容のビジネスメールが一気にプロポーズのメールに大変身!ということになる。あとはそれを印刷するなり、友人に転送するなりすれば、本当にプロポーズされたかのように装うことができる。

 何が言いたいかというと、今言われているように永田議員の手に入れたメールの印刷物が、お金と関係のない技術担当の幹部に宛てられたメールであるならば、これは元々そういう技術関係の指示に関するメールがあって、それが社内の技術部門に属する誰かの手によって流出して、その本文部分が書き換えられたものと考えれば、実はすごくつじつまが合うし、また作成に際しても、特別なソフトも知識も必要なく、誰でも簡単にできてしまうということ。まあ、送信日時くらいは、上の手順の中で言えば、本文を改変するときに一緒に修正すればいいだけだから、実は簡単なわけで、実際にも変えてるのかもしれないけど、どちらにしろボクみたいな文系の素人人間でもできるんだから、ライブドアの社員だったら、これくらい……ねぇ。

 それなのにそれを無批判に、信用のおける記者が持ってきたからなんて言って国会でまで取り上げるのは、明らかに浅はか。しかも、勝ち筋の試合での勇み足。相手を追い込むはずが、相手を助けることにしかなってない。コレはどうしようもないよね。
 まあ、知らなかったことは悪いことではないと思うので、パソコンの知識が無くってメールの信用性を見誤ったということから、ただちに議員辞職まですべきかどうかはボクにはよくわからない。ただ、黒塗りのあるあんないい加減な状態であるにもかかわらず、まともにウラを取らずにぶちあげちゃったとしたら、自分の得た情報に対する処理のまずさという点から、やはり責任問題になっても仕方がないんだろう。

 今の民主党を見ていて、ふとライブドアを思い出すのはボクだけだろうか。本当は誰かが留めるべきだった。本当だったら、もっと経験豊富な人がいて、そういう人が、「やめた方がいいんじゃないか」って発言するはずだった。でも、どちらも若手ばかりが集まっていて、イケイケドンドンというムードだった。しかも、民主党は選挙の敗北、ライブドアは赤字という逆風の中だった。だから、少し無理をしても、前へ突き進め、ってことになっちゃったんじゃないか。ふとボクはそんな気がした。

 ライブドア問題で自民党を攻めたい民主党自身が、実はライブドアと同じ構造的問題を抱えている。そう考えてみると、なんだかすごく皮肉な気がする。
 

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