第2日本テレビで「お笑いっち」という企画をやっているのだけど、コレが結構おもしろい。

 何をやっているかというと、あの電波少年のT部長が若手芸人を拉致してきて、小さな部屋に閉じこめて、朝・昼・晩と30秒のネタをやらせる。それを携帯から見た人がご飯を食べさせるか、食べさせないか投票して、多数決で決めるというものである。まさに、芸で飯を食う企画。
 今のところ、パケホーダイがないとケータイから動画を一日三回見るのはつらいため、投票への参加者は少ないので、あまり正確な投票ではないのだが、それなりに面白さに比例した投票がなされているようで、本人たちもそれを見ながらネタの方向性とかを変えているようだ。

 ただ、今いる5代目芸人のゴールドラッシュがイマイチ使えない。実は、もう3週間になるのだが、ボクは今のところゴールドラッシュのネタで笑ったことが一度もない。それでいて、食事を食べている回数は今までの中でも一番多いと思われるくらいで、どうやらコアなファンがついているらしい。
 まあ、現状では食べさせるに投票する人が20人もいれば、毎食食べられるような状態なので、事務所の人でも、仲間の芸人さんでも、ちょっと集まれば食べられる方にできてしまうから、そういう影響もあるのかなという気はする。

 この企画の見方としては、芸人さんのおもしろいネタで笑うとか、成長の過程を見るとかいう見方もあるのだが、それ以前に売れない芸人のネタを見るというのもある。
 ボクは芸人のライブとか行ったことがないので初めて見たのだが、売れない芸人のネタというのがどういうものなのか、コレを通して初めて知った。やっぱりテレビに出ている人っていうのは、つまらない新人芸人であっても、ある程度の水準は超えている人たちなんだね。本当につまらない芸人というのはこういうことなのかと、スゴくよくわかった。
 そういう意味では、売れない芸人さんたちが客観的な目でコレとか見たら、勉強になるかもしれない。面白いということが、わからなくなっている人たちを見れば、何かがつかめるかもしれない。そうして見ていると、あらためてつまらない会話の中から笑いを取り出す明石家さんまの偉大さが、身にしみてくるんじゃないだろうか。

 お笑いっちで発表されたネタは、第2日本テレビのPCサイトでもバックナンバーを含めて公開されている。もし、ボクの文章を読んで、興味をもった人がいたら、そちらの方を見てみて欲しい。きっと、ライブでは通用しても、テレビには出られない芸人というのはこういうものなんだということが、素人目にもわかるはずである。

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