ISBN:4125009244 新書 太田 忠司 中央公論新社 2005/12 ¥945

 この作家さんの名前はよく本屋で見かけていて、もしかしたら今までにも何冊か買っていたのかもしれないけど、たまたま本屋で目について、今回興味を引かれて買ったのがこの本。最初、この作家さんについての予備知識も、この小説の世界観とかも、まったく分からないまま読んでいたので、ちょっと違和感があったのだけど、最後の最後に謎が解け、さらに作家自身の経歴も分かって、すごく納得。そういう意味では、かなり珍しいタイプのミステリーだった。

 読後感としては、非常に懐かしい感じで、今はお亡くなりになった某先生を思い出した。昔、はまったなぁ、って感じ。でも、あとからこの人の経歴を見たら、この人ってそういう人だったのね。なんかすごい納得。まさに師匠の読後感を受け継いでいるな、と思いました。もう大先生の新刊が出ることはないので、これからはこの人の本を読んでみてもいいかなと思いました。

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