05月18日付 朝日新聞の報道「人質の元妻を保護 愛知の立てこもり事件」へのコメント:

 なんとも平和な国である。これがアメリカだったら、犯人は射殺されていても仕方がないだろう。ところが日本であれば、警官が撃たれて重傷になろうが、将来のある若い優秀な警察官が殺されようが、話し合おうと言って、長時間にわたって遠巻きに眺めているだけなのである。なんとものんきな話ではないか。

 これがもし、この前アメリカで起こった大学での銃乱射事件のようなものだったらどうなるのだろうか。
 ただ、それでもきっと、日本の警察は同じことを繰り返すにちがいない。話し合おうと言って、みんなで囲って、遠巻きに眺めているのである。
 若い大学生たちが撃たれて苦しんでいたとしても、仲間が撃たれてケガをしたとしても、きっと日本の警察は、犯人が心を入れ替えて説得に応じ、銃を投げ出して降参してきてくれるのをじっと待つのであろう。何とも平和ではないか。
 自分たちの手で犯人の命を奪うくらいなら、仲間が殺されるくらいの方がいいのだろうか。罪のない市民が犠牲になり、家にも帰れず迷惑を被る方が、よっぽど良いのだろうか。おかしな話である。

 一度くらい、日本でも銃乱射事件か何かが起こらないと、この国の警察は変わることができないのだろうか。多くの人々が殺され、犠牲になって、初めて犯人一人の命を犠牲にしても、他の多くの人々を守らねばならないことがあるという考えに行き着くのだろうか。
 犯人の命を守るために、他の多くの人が犠牲になる。ボクはこんな考え方を、どうしてもカッコいいとは思えないのである。

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