02月04日付 日刊スポーツの報道「大仁田議員、逆告訴へ」へのコメント:

 なんだろうなぁ、大仁田さんも議員になって、どんどん勘違いをしている気がする。やっぱり、ああいう人を議員にしちゃあいけなかったんだよ。それこそ、自民党の失態だね。

 もう早く大仁田は議員を辞めて、普通のプロレスラーに戻って欲しいと思う。彼の暴れる場所は、やっぱり国会なんかじゃなくて、リングの中なんだよ。大学卒の肩書きが付こうと、議員という肩書きが付こうと、大仁田厚は大仁田厚なんだよ。でも、彼はなんだか自分が偉くなっているように錯覚を起こしてしまっている。みんなが頭を下げてくれるのが、嬉しくて、気持ちが良くて、それに酔ってしまってる。早くそんな世界から戻ってきた方がいいよ。その方が、大仁田厚という人間の価値を、絶対にそのまま出せるんだから。

2006年2月4日 読書
ISBN:4344009223 新書 麻耶 雄嵩 幻冬舎 2006/01 ¥880

 久しぶりに新書の麻耶雄嵩を見つけ、迷わずに買ってしまった。そして、いつものごとく一気に読了。でも、読後の感想としては、ちょっと残念なものになった。

 どのようなトリックなのか。もしかしたら、また「夏と冬の奏鳴曲」のような世界が繰り広げられるのか。そんな期待を抱きながら読み始めたボクだったが、結果としてはかなり理性的な仕立てになっていた。一部、狂気の世界が描かれているのだが、それも次第に理性的な世界へと還元されていく。そういう意味では、まっとうなミステリーになったとも言えるのだが、ファンとしてはその読み応えが少し残念だった。

 読み終わったあと、なんか物足りなさを感じたボクは、少し最初から読み返してみた。すると、非常に計算された、というか、計算されつくされた作品であることがわかってきた。
 しかし、その計算は絶妙に計算されすぎていた。いろんなところにダブルミーニングがあるのだが、嘘がない。破綻してない。だから、本当にどちらで読んでも問題がない。言い換えれば、そこに気が付いたとしても、論理的につなげて読めてしまうのだ。これは、あとから読んでもイマイチ面白くない。なぜかというと、「ああ、ここにこんな風に書いてあったじゃないか!」という悔しさがないからである。自分の読んだ読み方が、否定はされていない以上、その可能性は残ってしまい、両方の可能性がある以上、自分は間違っていないと言い張ることができる。そうなると、騙されるというか、自分の見逃しを突かれるという、本格ミステリーの醍醐味が半減してしまう。
 これは個人的な意見ではあるが、ボクとしてはもうちょっと作者流の読み方に偏った書き方をして欲しかった。ダブルミーニングを意図させるとしても、よく読むと作者の求める読み方しかできないようにして欲しかった。そこが、微妙にボクを失望させ、計算しつくした、その本格ミステリーを書くにあたっての技術力は評価するものの、作品としての評価は少々低くならざるを得なかった。

 この作品については、その計算されている部分について、高く評価をする人もいるだろう。しかし、それがなんとなく彼の持ち味を損なっているようにも感じられ、ボクは少々残念な気持ちになったのであった。
02月01日付 日経新聞の報道「ライブドア株、初の100円割れ・時価総額1000億円下回る」へのコメント:

 もうライブドアはダメなんだろうな。サイトを見ても、広告が全然無いし、もう収入源の確保が困難。しかも連日の反ライブドア報道とくれば、イメージダウンも必至だし、今となってはライブドアというブランドの価値もほとんど無くなったに等しい。だから、もうつぶれるしかないんだろうし、あとはあり得るとしたら、弥生ブランドで再生するくらいだろう。まあ、弥生株式会社になって、弥生マーケティングに弥生証券。ライブドアオートも弥生オートとかにすれば、新しいブランドとして再出発できるかも知れないんだけど、それだってうまくいくかはかなり微妙。
 あ〜ぁ、結構、ホリエモン、応援してたんだけどなぁ。
01月30日付 朝日新聞の報道「ホームレステント、大阪市が2公園で強制撤去」へのコメント:

 やっぱ、こうなるよね。この前の大阪地裁の判例は、ありゃあ、絶対やりすぎだよ。何しろ、公園だって住所として認めるっていうんでしょ。それだけ聞くとなんでもないけど、公園の住所で住民登録できるってなれば、当然にその住所地で生活保護も受けられるし、選挙だってできる。
 そうなれば、役所からの郵便物も配達されなくちゃいけないから、下手すると「新宿御苑内 ○○様」とか、「代々木第三児童公園内 ××様」なんていう郵便物が配達されるってことにもなる訳で、その流れでいけば皇居とかにも住むことができちゃうかもしれない。これでは、ある意味公園に住むことにお墨付きを与えたようなもの。もっといえば、みんなの公園を私物化することを公認したようなものである。

 そんな面倒なことは当然防ぎたいのが行政というものでありますから、そうなれば共有地である公園とか、河川敷とか、土手とか、本来私有することが認められないような場所については、全てのブルーハウスを撤去し、寝ている人間は全て追い出すということを徹底するしかない。何しろ、うっかりするとここが住所だって言われちゃうからね。

 まあ、裁判官の人もいろいろと考えてやったんだろうけど、判決のその先にあるものって、どう考えてもホームレスの利益にはならないだろう。そりゃあ、ホームレスにも権利はあるんだろうし、保護すべきところは保護すべきなんだろうけど、公園に住所を認めるとかは筋違いだろう。

 今後、児童公園にホームレスが住み着いて、子どもが遊べないなんてことが起こるとすれば、これはとてもおかしなことだ。もしホームレスを保護しようと思うなら、公園とは別に、カプセルホテル形式でもいいから、室内で寝られるシステムを用意してあげるのが正当であり、公園は公園として、子どもたちの遊び場として確保すべきなのであるから、たとえとりあえずの対処であるとしても、このような対応は間違いであると思う。
ISBN:4061824279 新書 矢野 龍王 講談社 2005/04/06 ¥998

 買っておいて忘れていたらしい。本棚を整理していたら出てきたので、今日はコレを読んでみた。

 少々ネタバレになるが、内容としては現代版の「そして誰もいなくなった」といったところ。まあ、これくらいは帯なんかを見ても想像がつくと思うが、ボクもそのつもりで読んでいたにもかかわらず、犯人を見逃してしまった。そういう意味では、意外性があったのでマル。

 ただ、イマイチ面白さはない。それと、やられたという爽快感もない。後味も悪い。だから、読んでよかったかと言われると、かなり微妙だし、また読むかと言われると、きっと読まない。
 でも、かといってブックオフに持っていくような駄作でもないので、とりあえず本棚には置いておきたいところ。

 まあ、要は好みじゃなかったということで終わりかな?

 
01月27日付 朝日新聞の報道「社長、条例違反を認識 東横イン偽装ほかにも」へのコメント:

 いやあ、あそこまであからさまに確信犯だと、かえっていさぎよいね。すばらしい。

 まあ、この件について、会社の対応を責める人もいるんだろうけど、はっきりいって被害者はいないからね。むしろ、ロビーが広くなってイスが増えた分、待ち合わせには便利になっただろうし、会議室ができたことで打ち合わせに使えたりで、メリットを感じた客や従業員は多いはず。

 法律や条令違反と言われると、すごく悪いことのような気がするけど、実は法律や条令が間違っていることだってある。
 例えば今回の事例だって、障害者用の部屋を作ることや、障害者用の駐車場を入り口に作ることを、ビジネスホテルなんかにまで義務づける必要があったのか、ちょっと疑問がある。ビジネスホテルというものの営業形態を考えれば、普通は駅前にあって出張のときなどに使うものであるから、自動車で来る客は健常者だってほとんどいないだろうし、そもそも障害を持つ人が、泊まるだけのビジネスホテルに宿泊したいという需要をそれほど持っているとも思えない。そういう意味で、ここは、いわゆるビジネスホテルと、温泉旅館や観光ホテルなどを区別して規制する必要があったのではないかと思われる。

 だからといって、正当化される訳ではないのだが、ふと目くじらを立てるほどのことでもないのかな、などと思ってしまうのは、最近の事件があまりに大きすぎたため、感覚がマヒしているからなのだろうか?
ISBN:4334076254 新書 鯨 統一郎 光文社 2006/01/21 ¥840

 久しぶりの鯨統一郎。相変わらず訳がわからなかった。

 この本はどうやらミステリアス学園の続編のような位置づけらしく、ミステリアス学園のラストとつながる形で話が始まる。
 そして、結末もある意味ではミステリアス学園に似ていて、新しい形の犯人に挑戦している。その出来はなかなか良くて、ネタばらしをされたときは、なるほどと思ったが、その性質上、万人を納得させられるトリックではないのが残念である。
 でもまあ、よく考えられてるなといった感じで、感心はさせられる。ただ、いかんせん面白くない。いや、これを面白いという人もいるのだろうが、少なくともボクには話が難しすぎて、楽しめない。きっと一部のマニア向けの本なのだろうと思うが、もうちょっと一般読者も楽しめるような本にするわけにはいかなかったのかなぁ。
01月18日付 日経新聞の報道「東証の株価急落と取引停止、アジアのメディアも報道」へのコメント:

 毎日新聞のサイトによると、ライブドアによる東京株安を受けて、欧米でも全面安の展開らしい。しかも、今回の事件を受けて、日本市場の信認が失われつつあるという指摘も。

 みんな火消しに躍起になっているけど、これからどうなっていくんだろう。そして、ライブドアの堀江社長が生き残ってしまい、ライブドア株の買いが入るようになったとき、東京市場は、どこまで耐えられるんだろう。

 いやあ、ライブドアと富士通という、たった2社のお陰で日本市場が世界的地位を失うとしたら、コレはすごい話だね。
01月18日付 INTERNET Watchの報道「東証が売買取引を全面停止、“ライブドアショック”で処理能力限界に」へのコメント:

 すごいなぁ、ライブドアの影響って。でも、これで東京地検には大きなプレッシャーがかかることになるだろうね。だって、一つの新興企業グループをつぶし、多くの投資家に損をさせ、今後の展開によっては個人投資家の投資熱をさまして日本経済を再び停滞させることになる上に、今回の取引停止で日本の株式市場に対する海外からの信用を大きく損なう結果となった訳でしょ。ここまでの犠牲を払ったんだから、コレは立件できなかったら大変なことになる。

 まあ、嫌疑の段階でしかないし、ただ捜査に入っただけだから、当然法的責任が生じる訳ではないだろうけど、でも強制捜査に入ったことによって生じた影響がこれだけ大きいと、「間違いでした、すみません」では、すまされないよね。

 これからいろいろと捜査の結果が公表されていくんだろうけど、最終的にはどういう形で落ち着くんだろうね。
 ああ、それにしても、ボクは、去年のうちに株を売っといて良かったよ。少し儲けさせてもらったし、株主総会も見学できたし。もし今持っていたら、もう何も手がつかないだろうからね。いやあ、本当に良かった、良かった。

QED神器封殺

2006年1月14日 読書
ISBN:4061824643 新書 高田 崇史 講談社 2006/01 ¥977

 新刊が、出ると気になる、講談社ブックス(字余り!)

 ということで、新年も新刊を見つけるなり思わず買っていたボク。早速、1冊目を読了でございます。

 もう話のパターンみたいなモノは、いつも通りだからどうでもいいとして、民俗学的ウンチクは、いつものことながら読んでいて面白い。いわゆるミステリーの部分、つまり殺人事件のところなんかは、それほど出来がいいという訳ではないと思うし、きっとこの作品自体はシリーズの他の作品の中に埋もれてしまう一冊になるのだと思うのだけど、わざわざあの懐かしい袋とじにしてまで隠した事件解決後の本当の謎解きには、「へぇ!」と思わされてしまった。
 まあ、それが真実を示しているかと言われれば、個人的にはその当時の技術でそこまで正確にやるのは無理じゃないのかなと言いたくなるのであるが、そんなことを言うのは野暮というモノ。このシリーズは「へぇ!」と驚いた者勝ちなのであって、その方が楽しめるのである。
 だから、これから読む人が、この文章を読んだなら、ぜひ袋とじの中身については素直に驚いて欲しい。そして、あまり真剣にツッコミを入れるような野暮なことはしないで欲しい。そうすることが、この本の魅力を一番味わったことになるのだと思うし、自分自身も楽しい気分で終われるのであろうから。
12月03日付 朝日新聞の報道「偽装マンション住民の公的住宅、自治体で費用の対応二分」へのコメント:

 東京都は、偽装マンションの住民に対して都営住宅は貸すけれども家賃は免除しないのに対して、他の市では、公営住宅を無料で貸すことに決めたところもあって、対応が二分しているらしい。

 でも、被害者だからといって、公営住宅を無料で貸したり、マンションの解体費用や立て替え費用の一部まで国なんかが出したりするのは、なんかおかしいんじゃないだろうか。
 大体、かわいそう、かわいそうと言うけれど、もっとかわいそうな人たちは公園のベンチなどに行けば寝ているし、まあ彼らは自己責任だとしても、もっと大変な思いをして生活をしている人たちはいくらでもいる。
 ところが、今回はそういうマンションを買うだけの金銭的余裕のある人たちが対象となっている。そういう人は必ずしも恵まれてないとは言えない。それなのに国の税金で、もっと言えばみんなのお金で、無料で家に住んだり、立て替え費用の一部を負担してもらえるなんて、なんだかみんなのお金を使う方法が間違っている気がする。なんていうか、少なくともあの人達のために、みんなが負担してあげることではないと思う。

 こんなことを考えるのは、ボクが家も買えず、住宅ローンも組めないような貧乏人だからなのだろうけど、ボクはそもそもききたい。みんな、あの人達がかわいそうだと言うけれど、果たしてあの人達のために、寄付をする気になれますか?と。

 ボクは、地震でマンションが崩れた人たちについてはかわいそうだと思うし、寄付をしてあげてもいいと思う。でも、住宅ローンが大変だという点について、かわいそうだと思うけど、ボクがその一部を寄付という形ででも負担してあげようとは思わない。だって、それは自己責任でしょう。

 建築確認が問題だったからという意見もあるようだけど、じゃあ、建築確認がきちんと出ていたにもかかわらず、できてしまった構造上の欠陥住宅は、一軒家であっても責任をとってくれるのだろうか。どうせ違うのだろう。

 弱者の味方と称する党が、大臣を出していることもあって、人気取りなどから急遽決めたのではないかという気がするが、このところ国が責任をとる方向に動きすぎている。一見すると、被害者保護と言えるものであるが、よく考えてみると、不正にマンション建設で設けたヤツがいるのに対して、その不正による不利益を誰が負担するのかっていう問題と同じであることに気付く。
 だとすると、木村建設などが不正に設けたことによる不利益は、やっぱり買い主が負担すべきであって、国民全員で税金により負担し合う性格のものではない気がする。

 税金を使うということは、国民全員でその不利益を負担してあげると言うことだ。果たしてそこまでしてあげる必要が彼らにはあるのか、お役所の人たちにはもう一度考えて欲しいと思う。
ISBN:4757515499 コミック 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2005/11 ¥600

 買ってしまいましたよ、ハガレン。ただ、付録の4コマはちょっとイマイチだったかな、うん。ボク的にはあまり面白くなかった。

 本編も読んだんだけど、なんだか訳わかんない方にいってるね。キン肉マン方式で、だんだんとシリアスなかたい話になっていってる感じ。やっぱり、魔法陣グルグルみたいな、お馬鹿な雰囲気を保ち続けるっていうのは難しいんだろうな。

 ただ、ボクとしてはやっぱり、面白いハガレンの方が好きだったし、戦闘シーン満載のハガレンはちょっとイマイチ。ギャグ部分を付録の4コママンガで補われても、ちょっとねぇ……って感じ。
 さて、このままハガレンを買い続けるのか。それともキン肉マンや、沈黙の艦隊などのように尻つぼみに買わなくなっていくのか。そろそろ試練の時が来ているのかもしれない。
11月22日付 日刊スポーツの報道「ヒューザー、買い戻し応じず」へのコメント:

 地震で崩れるマンションを売っておいて買い戻しに応じない。

 まあ、そう聞けば腹立たしい感じもするけど、木村建設の話を聞くと、仕方がないのかなという気がする。だって、このままいけば木村建設はつぶれちゃう訳でしょ。そうしたら、責任も何もないもんね。そこがスゴク難しいところ。

 会社がつぶれていったとき、最後に残るのは国土交通省から出される解体命令。マンション住人はとにかく危ないからという理由一つで追い出され、建物は解体。しかも、このままでは解体費用まで請求されるのではないだろうか。これは厳しい!

 約4千万円の35年ローンを抱え、解体費用まで負担させられ、住むところは賃貸?新しく建つマンションに関する権利を売って金になればいいけど、きっとそれもままならないだろうし。

 これを自己責任として、あとは裁判に委ねるのか、社会的責任であるとして、税金から行政が負担してあげるのかは知らないが、これについてどう考えるかは、きっとこれからの日本政府のあり方に対する試金石になるんだろう。ボクは自己責任でもいいと思うんだけど、まだまだそんな考え方の人は少ないんだろうな。
ISBN:4061824007 新書 西尾 維新 講談社 2005/11/08 ¥1,134

 本屋で見つけて早速読了。

 結論としては、まあ、こんなもんじゃないでしょうか。個人的には、もうちょっと詳細に書いて欲しかった気はするけど、とりあえず終わったという感じ。ちょっとした物足りなさと終わったという満足感とが相まった複雑な読後感であります。

 読んでみて、きっと作者は世界を広げすぎたんだな、という印象を受けた。いろんなことに解答を出し切れないまま終わった気がする。これからまた外伝があるのか。それとも、今までに出したヒントから読者が想像することを望んでいるのか。どちらにしろ、普通の一般的な読者では、解答を知らないまま、または読み取れないまま終わったことが多いのではないかと思う。

 それを非難するつもりはないし、これはこれで良かったのだという気がする。多くの謎に対する解答編とはなり得なかったかもしれないが、シリーズ最終巻としての役割は十分に果たしている。だから、シリーズをずっと読んできた人には、やはりある種の満足感を与えてくれると思うし、逆に一つのミステリーとして完成度を求める人には多くの不満を与えるかもしれない。
 ボクはその両方をあわせて感じた一人ではあるのだが、とりあえずは読み終えて満足している。ただ、現段階では再読をする気はしない。これはシリーズ全体についてである。そういう意味では、ちょっとシリーズ全体の価値を低める最終巻になってしまった気がして、もうちょっと違う最終巻もあり得たのではないかと、少し残念な気もしている。
10月28日付 日経新聞の報道「明治安田、新規業務を無期限停止・金融庁が処分」へのコメント:

 なんだか社員がかわいそうだね。特に保険のおばちゃん達がかわいそう。
 あんな職場にやってきて飴とか配ってるような下っ端のおばちゃんが悪い訳じゃないんだろうになぁ。上が「保険金をいかに支払わないか」ということを人事評価の指標に入れちゃったことが間違いの始まりだったんだろうに、一番しわ寄せを食うのは下っ端のおばちゃん達なんだよね。

 正社員はいいよ、固定給だから。でも、保険のおばちゃんって歩合給でしょ。だから、保険の営業ができなくなるってことは、給料に直結するはずだよね。しかも、当面は売りに行っても「いざというときに払ってもらえない保険なんて、入ったってねぇ……」って言われるんだよ、きっと。だって、ボクだったら、しつこい勧誘を断る口実にきっと使うもん!

 ただ、今回の件については、その中でも特にかわいそうな人たちがいるんだよね。それは、元安田生命の人たち。
 だって、ずっと富士銀行系列で、本当だったらみずほグループに属していたはずなのに、それをあえて三菱系列の明治生命とくっついたんだよ。きっと彼らは生き残りをかけて、思い切った勝負に出たはずなんだよね。

 ところが、この有り様だ。

 きっと新規に入る人は減るだろうし、他社は「あんないざというときに払わない会社の保険に入っていても、病気になったってなかなかもらえないし、万が一亡くなっても、なんだかんだ言われて遺族は一銭ももらえませんよ!」とか言って解約させて、自社の商品に入れようとするだろう。
 もうかわいそうでかわいそうで見ていられないね。

 まあ、こんなことを書いてはいるけど、ボクはまだ独身だし、あんまり生命保険とか入る気ないんで、関係ないっちゃぁ関係ないんだけどね。
ISBN:4315517615 大型本 佐藤 勝彦 ニュートンプレス 2005/09 ¥1,995

 相対性理論については何も知らなかったのに、なんとなくだけどわかった気がした。しかも、面白く読めたし、これはおすすめ本かも。

 ただ、時間や空間が絶対ではないってのには驚かされた。人や場所などといった条件によって、時間が長くなったり短くなったりするなんて信じらんない。それに、距離だって伸びたり縮んだりする訳でしょ。なんだか、おかしな話だよね。

 でも、世の中ってそんなものかもしれない。僕は法律の勉強とかもするんだけど、何が正しいかなんて、いろんな人がいろんなことを言うからわかんない。だからこそ、法律学なんてモノがあって、自分の正当性を議論してるんだろうけど、結局はきっとどれも絶対的に、誰にとっても正しいという訳じゃないのよね。きっと相対性理論と同じで、立場によって正しさの尺度は違うし、その「正しさ」自体が人によって全く異なることだってあるんだろう。

 みんな、こういう柔軟な考え方をしてくれれば、世の中に争いなんてなくなるんだろうけど、相対性理論を社会科学にも応用するってのは、相対性理論の考え方が自然科学の世界でもなかなか理解されなかったのと同じことで、やはり難しいことなのかなぁ。
10月19日付 日刊スポーツの報道「大仁田議員が太蔵事務所乱入へ」へのコメント:

 これって、どうなん?
 だいたい、大仁田自身がそれほど立派かわからないのに、そんな押しかけ教師になろうたってねぇ……
 今回の件だって、前日に記者たちと話していて、急に事務所へ直接行くことを思いついて、それで行っちゃったんでしょ。しかも、ほとんどアポ無し。一応、本人的にはアポをとったつもりらしいけど、連絡したのは当日の10分前。これでは、今から行きますってのと変わらないよね。そういうのって、アポって言わないと思うし、それじゃあ相手がいなくても当たり前。ていうか、直前に「今日は予定が入っていて、もう出かけているからいません」って言われて、それでも記者をゾロゾロ引き連れて出かけていく方も出かけていく方。
 まあ、筋肉バカって言うか、なんて言うか、ただの目立ちたがり屋なのかもしれないけど、どうせやるなら、もうちょっと共感できるようなことをやって欲しいもんだね。

猫丸先輩の空論

2005年10月13日 読書
ISBN:4061824465 新書 倉知 淳 講談社 2005/09/06 ¥945

 いいねぇ、猫丸先輩。本当にこんな人がいたとして、果たして小説の中のように人気がある人になるのかどうかは知らないけど、でも、やっぱり愛すべき人なんだろうな。
 だって、日常生活で本格ミステリーしちゃうんだもんね。この本の中でだって、別に殺人が起こるわけではないし、そもそも犯罪といいうるかどうかもわからないようなことばかり。でも、よくわからない事件に対して、本当かどうかはわからないけど、それなりに説得的な説明をしちゃう。すごいよなぁ。こんな人がいたら、確かに面白いのかもしれないなぁ。
 ただ、惜しむらくは、そういう日常が舞台なだけに、あまりワクワクドキドキはしないし、たまに途中の場面設定に使われるストーリー説明の部分なんかは読み飛ばしたくなることもあったりして、一気に読破できた割には満足感に乏しかったことかな。
 まっ、そんなこと言ってもまた買っちゃうんだろうけど……

六とん2

2005年10月12日 読書
ISBN:4061824449 新書 蘇部 健一 講談社 2005/10 ¥840

 「六枚のとんかつ」の第2弾が出た。この作家については賛否両論、昔から様々な意見があるわけだが、どちらかというと擁護派のボクは、発売されるとさっそく買ってみた。

 結論から言えば、駄作。久しぶりにブックオフ行きの作品である。
 このように書くと、否定派の人は「当たり前じゃないか」と言われるかもしれないが、ボクの書棚には「六枚のとんかつ」も「動かぬ証拠」も「木乃伊男」も並んでいる。つまり、どちらかというとファンに近い。でも、この本については、さすがにいただけないと感じた。

 ボクは読んでいて、なんでこんなものを書いてしまったのかなぁと思った。しかし、その疑問に対する解答はあとがきを読んで、何となくわかったような気がした。思うに、彼は自分の作品に自信がなく、また自分の作風が嫌いなのである。きっとその原因は、たくさんの人から非難されたことに由来するのであろう。それで、彼はきっとこの方向性が間違っていると感じてしまったに違いない。

 ボクがこの本を駄作と呼ぶ理由はいくつかある。
 まず第一に、各作品にイラストが入っているのだが、その必要性に乏しい作品が多いこと。言い換えれば、イラストを入れたいので無理に入れたという作品がほとんどで、なければないで作品が成立するものがほとんどであったということである。一般的にはこれを本末転倒というのであり、かつての「動かぬ証拠」などは、まさにイラストが作品の一部としてうまく組み込まれていただけに、同じ作者の作品としては失望を禁じ得ない。
 また第二には、アホバカミステリーを捨てて、妙にきれいな話を書きたがっていることである。この作者の持ち味は、そんなバカなと言いたくなるような、他のミステリー作家なら決して書かないトリックを平気で書くような、そういうハジケッぷりにあると思う。しかし、彼はストーリーテラーになりたいらしく、きれいなストーリーを良しとしているようだ。ただ残念ながら、彼の文章力も、ストーリーの構成力も、トリックの発想力も、それを許してはくれない。はっきり言って、彼のそっちの方の能力はそれほど高くないのである。だから、そちらで勝負をしようとすると、もっと上手な人がいくらでもいるために、むしろアラばかりが目立ってしまう。彼は自分の強みで勝負すべきであり、他の人たちと同じ土俵で勝負すべき人ではなかったのに、あえて同じ土俵にのぼろうとしているのである。これでは勝負など目に見えている。
 そして、第三には、話の最初に引用されている文章の存在である。まるで誰かさんのように、短編の一編一編について最初に本の一節などが引用されているのだが、それがどう効果的なのかボクにはよくわからなかった。ただ、格好良かったから真似てみただけなのか、それとも創作的な理由があったのか、理由はよくわからない。ただ、このような形式をこよなく愛する作家として、誰かさんの名前がすぐに浮かんでしまい、しかも彼のシリーズもボクの書棚には全作並んでいるということもあって、どうせやるならそれを茶化すようなやり方でやるか、さもなければ「どこから見つけてきたんだ」と言いたくなるような、トンでも本からのトンでも言葉を使って欲しいと考えてしまい、まじめに引用された各章の引用文については、本文のおふざけぶりもあって、妙な中途半端さを感じ、興ざめした。

 長々と書いてきたのだが、最終的にボクが言いたいことは簡単である。

 「己を知れ!」

 己を知り、敵を知れば、百戦も危うくはならないのである。自分に欠けているところは、それをきちんと認識した上でそれを受け入れ、自分の強みについては、それを伸ばすようにして欲しい。本当に才能にあふれているのであれば、確かにメインストリートで勝負することもできるだろうが、そうでないならば誰も目を付けていないところで、その分野の第一人者になるというのもありなのである。ぜひとも、この作者には、もう一度自分を見つめ直し、自分の方向性をいうものを考え直して欲しいものである。
ISBN:4061824511 新書 森 博嗣 講談社 2005/09/06 ¥945

 「すべてがFになる」に驚かされ、理系的発想・発言の世界にはまってからずっと買い続けているのだが、ふと最初のシリーズが終わった段階でやめておけば良かったのかもしれないと思うことがある。それでも、それ以降も買い続けてとうとうここまで来てしまったのだが、読み終わってみるとやっぱり「やめておいても良かったかな」と思ってしまう。
 シリーズ全体を通して言えることだが、これら一連の作品は基本的にトリックで読ませるというほどの作品ではなく、むしろ人間関係などを含めた、これまでのシリーズ全体を包含する世界観のようなものを読み解くことに力点を置くべき作品である。ただ、それはわかっているのだが、僕の場合はどうしても個々の作品のミステリーとしての読み応えを要求したくなってしまう。僕がミステリーバカだからなのだろうか、なんだか読み終わっても満足感がないのである。
 今回の作品も例外ではなく、ミステリー的要素よりも、登場人物の会話などを楽しむ方が良さそうな作品と感じた。この人の作品は、最初からすべて本棚にきちんと並んでいるので、なんだかんだと言いながら、きっとこれからも買い続けてしまうのだろうが、シリーズ中の一作ではない、単体でも名が残るような作品を、今度こそ書いて欲しいと願うばかりである。
 、

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9